編集者から「何か質問ありますか?」と言われた時、絶対聞いておいたほうがいい事項を紹介します #124
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漫画の原稿を持ち込み、編集者から一通り説明や指摘などをもらったあとでの「最後に何か質問ありますか?」という問いかけ。特に無くとも「ありません」というのも、何かヤル気がないみたいで気が引けてしまう……。 そんな風に考えてしまう人が一定数いるのは、よくわかります。ただ、企業の採用面談等ならともかく、原稿持ち込みで特に質問なければ、そこで終わるのが本来は一番良いはず。編集者さんの時間も無駄にせずに済みます。 とはいえ、「質問力」を持っているとフィードバックに対する理解も深まりますし、やっぱりコミュニケーションをちゃんと取れる人のほうが、連載にまで至りやすいという印象はあります。 これはいわゆる「コミュ力」の話ではなく、相手の言いたいことを確認できる力やきちんと受け取れることができる力といった能力の話になります。 そういう意味では、たとえば編集者が指摘してくれたことを復唱し、最後に認識合わせとしての確認(質問)をする・わからなかったところをもう一度聞き直す、といったコミュニケーションがとれるようになるのは、漫画家にとっても良いことのように思えます。 なお、普通におすすめしたいのは、連絡をとるうえで、編集者が望ましいツール(電話なのかメールなのかLINEなのか等)と連絡がとりやすい時間帯を聞くことです。これを聞けば、暗に「次のアポもとるからな」のメッセージになります。また、原稿をどの程度の完成度(ネームなのか下絵なのか完成原稿なのか等)でみせるのがいいのかも確認できるといいでしょう。 もちろん、全ボツレベルのダメ出しを受けたようなときは、そんなことに気が回るような状態ではないでしょう。そういう時はもう、早く帰りましょう・・・!
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画力を向上させるための日々の練習に励んでいる人は多くいますが、気になるのが「回数」や「時間」ありきでの取り組みとなっていて、「満足いくまで仕上げる」ことを優先していないのではないかという点。 習慣化を信仰するあまり、ゴールに辿り着くことを放棄していては、「できた!」という感覚を自分で掴むことができません。たしかに最初は時間がかかるかもしれませんが、まずはできるまでやってみる。そして、できるようになるまでの時間を減らすことを目指す。それが正しい順番ではないでしょうか。 筋トレなどのように習慣化そのものを目的とするのではなく、上手くできたという感覚を体に染み込ませることが、反復練習の本来...
Published 11/20/24
他の人から見れば、「そんなことで悩まなくても」「もっと気軽に考えたら?」と言われそうなことでも、本人的にはどうすればいいかわからないダメ出し・やり直し依頼は数多くあると思います。 編集者から否定(ダメ出し・やり直し依頼)を繰り返されてしまうと、自分の中でどんどん迷いが生じてしまい、余計わからなくなってしまう事態に。そんなときに意識したいのが「ユーモア」の気持ちなんですが、それも余裕があってこそのもの。否定されることを恐れている状態では、自信も持てません。 そんなときにおすすめの方法は、ひとまず案をたくさん出すこと。本来必要なのは作者である自身の言葉なのに、正解探しのモードになってしま...
Published 11/18/24