漫画の神様・手塚治虫先生の『火の鳥』こそ、実は「漫画の教科書」から一番遠い作品かもしれない #131
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漫画の神様・手塚治虫先生。その作品は、後進のあらゆる漫画家にとってのバイブルとなっています。しかし、代表作の1つとして挙げられる『火の鳥』だけは、いわゆる「物語の型」から外れた異質な作品ではないかとマンガスクリプトDr.ごとうは考えます。 世界観をテキストで何ページもかけて説明するあの導入パート、キャラの魅力ではなく「世界」そのものを読ませる構成、誰にも再現不能なストーリー展開・・・。 ディティールを書き込んでいるというわけでもない独特のタッチで描かれながら、なぜこうも読者の興味を惹きつけるのか。 そして先生自身、一体どんなモチベーションによって、あの世界を描き続けることができるのか。まるで何かに取り憑かれて描かれたとしか思えないような、不思議なパワーを感じずにはいられません。 商業エンタテイメントとしての漫画を確立させた存在でありながら、その法則や仕組みなどを軽々と超えてしまった作品も生み出していた手塚先生。 ひょっとすると、手塚作品=教科書という無意識の思い込みがあるがゆえ、早い段階で『火の鳥』に衝撃を受けた人ほど、漫画家への道を狂わされてしまった可能性すら考えられます。 そんなわけで今回は、『火の鳥』の持つ不思議な魅力について、マンガスクリプトDr.ごとうがひたすら考えてみる雑談回となっております。
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画力を向上させるための日々の練習に励んでいる人は多くいますが、気になるのが「回数」や「時間」ありきでの取り組みとなっていて、「満足いくまで仕上げる」ことを優先していないのではないかという点。 習慣化を信仰するあまり、ゴールに辿り着くことを放棄していては、「できた!」という感覚を自分で掴むことができません。たしかに最初は時間がかかるかもしれませんが、まずはできるまでやってみる。そして、できるようになるまでの時間を減らすことを目指す。それが正しい順番ではないでしょうか。 筋トレなどのように習慣化そのものを目的とするのではなく、上手くできたという感覚を体に染み込ませることが、反復練習の本来...
Published 11/20/24
他の人から見れば、「そんなことで悩まなくても」「もっと気軽に考えたら?」と言われそうなことでも、本人的にはどうすればいいかわからないダメ出し・やり直し依頼は数多くあると思います。 編集者から否定(ダメ出し・やり直し依頼)を繰り返されてしまうと、自分の中でどんどん迷いが生じてしまい、余計わからなくなってしまう事態に。そんなときに意識したいのが「ユーモア」の気持ちなんですが、それも余裕があってこそのもの。否定されることを恐れている状態では、自信も持てません。 そんなときにおすすめの方法は、ひとまず案をたくさん出すこと。本来必要なのは作者である自身の言葉なのに、正解探しのモードになってしま...
Published 11/18/24