読者の感想が「わからない」にならない構成が大切! 人間は“意外すぎる”ことは受け止められない #132
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漫画は基本的に“好きのお裾分け”の気持ちで描くことを推奨しています。ただ、そう聞くと「好きの感情以外で描かないほうがいいのか?」「怒りや恨みなどのネガティブなもの、バッドエンド的な展開などはダメなのか?」と疑問に思われる方も多くいらっしゃいます。 もちろん仕掛け次第で物語はどんな方向にも転がるものであり、キャラもそれに応じて変化するもの。その大前提で意識したいのが、「好きの範囲は意外に広い」ということ。 例えばスリリングな刺激を与えたいという欲求、ものすごく鬱展開な作品から新しい価値観や気づきを提供したいという気持ちも、立派な“好き”の1つ。名作と呼ばれる作品には、何かしらクリエイター側の「執着」が感じられるはずです。 その他にも作品としてはどんな表現だって有り得るわけです。重要なのは、それを読者が楽しいと受け止められるかどうか。人間は、意外“すぎる”ことを受け入れることができません。 だからこそ、意外が気持ち良さに変わるような予兆、丁寧な仕掛けや伏線などが求められます。読者を裏切る、あるいは強いメッセージを伝えるような展開に持っていく場合は、とにかく「わからない・・・」という感想にならないよう強く意識して作品を描いていきましょう!
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好きの反対は、嫌いではなく無関心。昔からよく言われる言葉ですが、SNSや漫画サイトのコメント欄に書き込まれる「ふーん」や「だから何?」といった感想は、果たして“嫌い”なのか“無関心”なのか。 もしかしたらその何れでもなく、“羨ましい”の気持ちの表れなのかもしれません。その意味では、あなたの投稿した漫画は、読んだ人の感情を動かしていると言えます。 一方で、作品を読んだ相手は「わざわざ書き込む」というアクションを取らざるを得ないほど感情がネガディブに動いていながら、「ふーん」という最上級に薄い反応をしていると見ることもできます。 そう考えると、「ふーん」という書き込みは、「一番言わせて...
Published 11/13/24
ストーリーが上手くまとまらないと感じてしまうような場合、無意識に「漫画は、主人公が成長する物語でないとダメだ!」という想いに捉われ過ぎてしまっているのかもしれません。 描き手はもちろん編集者にも多い「成長ストーリー」至上主義ですが、キャラの魅力や関係性などを中心に描きたい場合は、成長することでそれが失われてしまう可能性もあります。 主人公が何かを得るまでを描きたいなら成長物語が最適ですが、最初から主人公が至高・ただただやりたいことをやり切るだけの物語だってたくさん存在するわけです。 ストーリーで無理にロジックを組みすぎることなく、自分自身が最高にワクワクするような作品を、ぜひ描き切...
Published 11/11/24