SNSでネガティブ投稿される感情の正体は「羨ましい」かも? 読者に一番させてはいけない反応とは #142
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好きの反対は、嫌いではなく無関心。昔からよく言われる言葉ですが、SNSや漫画サイトのコメント欄に書き込まれる「ふーん」や「だから何?」といった感想は、果たして“嫌い”なのか“無関心”なのか。 もしかしたらその何れでもなく、“羨ましい”の気持ちの表れなのかもしれません。その意味では、あなたの投稿した漫画は、読んだ人の感情を動かしていると言えます。 一方で、作品を読んだ相手は「わざわざ書き込む」というアクションを取らざるを得ないほど感情がネガディブに動いていながら、「ふーん」という最上級に薄い反応をしていると見ることもできます。 そう考えると、「ふーん」という書き込みは、「一番言わせてはいけない悪口」なのかもしれません。今から作品を読んで作者の悪口を言うぞ!と構えていた相手が、特に具体的な悪口を思いつかなかった場合に、一応で書いた悪口。その点では「無関心」に限りなく近いといえるでしょう。 作品づくりにおいて、読者のネガティブな意見を気にする必要は、もちろんありません! 一方で、物語は読者の感情を設計することが大切というところから、「この読者は、なぜこの言葉を書いたのか」を考えてみることも大事ですよねという回になっています。
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ストーリーが上手くまとまらないと感じてしまうような場合、無意識に「漫画は、主人公が成長する物語でないとダメだ!」という想いに捉われ過ぎてしまっているのかもしれません。 描き手はもちろん編集者にも多い「成長ストーリー」至上主義ですが、キャラの魅力や関係性などを中心に描きたい場合は、成長することでそれが失われてしまう可能性もあります。 主人公が何かを得るまでを描きたいなら成長物語が最適ですが、最初から主人公が至高・ただただやりたいことをやり切るだけの物語だってたくさん存在するわけです。 ストーリーで無理にロジックを組みすぎることなく、自分自身が最高にワクワクするような作品を、ぜひ描き切...
Published 11/11/24
「いきなりやってくる人は、いきなり去っていく」。SNSなどで偶然に近い形で作品を読まれる機会が増えた現代においては、漫画家も心に刻んでおきたいユーザーとの向き合い方・心構えかもしれません。 他者の声を聞く機会が増え続けるからこそ、自己評価の高さ・低さ、自己愛の強さ・弱さなどがメンタル面はもちろん成長面で大きな影響を及ぼすことになりますが、 ・自己愛は強いが、人の意見を聞く ・自己肯定感は低いが、前向き・前進する力がる のどちらかであれば、きっと上手くいくのではないでしょうか。 このほか、「描くことを習慣化するための意外な方法」など、今回はXでたまたま見かけた漫画家の皆さんのために...
Published 11/08/24