漫画を学ぶ上で必要なのは「教科書」ではなく「プロの動きを見ること」かも? 新時代の学習方法とは #133
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職人の世界などでは定番の「背中を見て学ぶ」という学びのスタイル。昔はその世界に飛び込まなければ何もわかりませんでしたが、今はYouTubeなどでいくらでも学習動画などのお手本が得られる時代になり、ある種の無駄や非効率性が指摘されるようにもなりました。 もちろん業態その他の背景から事情や必然性は大きく異なるわけですが、学習教材動画が豊富にある漫画家の世界においては、さらなる学習のアップデートが望まれます。 大量のデータが溢れているからこそ、必要なものを効率良く取り入れることが重視される時代においては、「1から10までのHow To」より「プロがプロとして作業に取り組んでいる様子を知る」ことが最適な学習方法となるのかもしれません。そして、「自分自身の作業を動画で記録し、自分を知る」こと。 自分自身のフォームをチェックし、理想の型と比較して何が違うかを理解することでパフォーマンスを向上させていく手法は、スポーツの世界では常識となりました。 もしかしたら漫画家も同じようなメソッドで、飛躍的な成長を遂げられるようになるのかも・・・? そんな「これから」の学習方法について、長年漫画講師業に従事してきたマンガスクリプトDr.ごとうが考える回になります!
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画力を向上させるための日々の練習に励んでいる人は多くいますが、気になるのが「回数」や「時間」ありきでの取り組みとなっていて、「満足いくまで仕上げる」ことを優先していないのではないかという点。 習慣化を信仰するあまり、ゴールに辿り着くことを放棄していては、「できた!」という感覚を自分で掴むことができません。たしかに最初は時間がかかるかもしれませんが、まずはできるまでやってみる。そして、できるようになるまでの時間を減らすことを目指す。それが正しい順番ではないでしょうか。 筋トレなどのように習慣化そのものを目的とするのではなく、上手くできたという感覚を体に染み込ませることが、反復練習の本来...
Published 11/20/24
他の人から見れば、「そんなことで悩まなくても」「もっと気軽に考えたら?」と言われそうなことでも、本人的にはどうすればいいかわからないダメ出し・やり直し依頼は数多くあると思います。 編集者から否定(ダメ出し・やり直し依頼)を繰り返されてしまうと、自分の中でどんどん迷いが生じてしまい、余計わからなくなってしまう事態に。そんなときに意識したいのが「ユーモア」の気持ちなんですが、それも余裕があってこそのもの。否定されることを恐れている状態では、自信も持てません。 そんなときにおすすめの方法は、ひとまず案をたくさん出すこと。本来必要なのは作者である自身の言葉なのに、正解探しのモードになってしま...
Published 11/18/24