開発主義の「メインストリーム」:近代化論と新自由主義
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開発は好むと好まざるとにかかわらず近代化を志向する。その近代化とは何か、そして現在の近代化論とでもいうべきネオリベラリズム(新自由主義)に関する議論を概観する。課題文献(宿題として読んでおくこと):鈴木紀(2001)「開発問題の考え方」菊池京子編『開発学を学ぶ人のために』世界思想社D・ハーヴェイ(2007)『新自由主義―その歴史的展開と現在』(渡辺治監訳)作品社参考文献:富永健一(1996)『近代化の理論――近代化における西洋と東洋』講談社学術文庫二宮厚美(1999)『現代資本主義と新自由主義の暴走』新日本出版社渡辺治(2001)『日本の大国化とネオ・ナショリズムの形成』桜井書店魚住昭・斉藤貴男(2003)『いったい、この国はどうなってしまったのか!』NHK出版「21世紀日本の構想」懇談会(2000)『日本のフロンティアは日本の中にある』講談社古賀勝次郎(1983)『ハイエクと新自由主義―ハイエクの政治経済学研究』行人社渡辺幹雄(1996)『ハイエクと現代自由主義―「反合理主義的自由主義」の諸相』春秋社矢島欽次編著(1991)『新自由主義の政治経済学』同文舘ミルトン・フリードマン(1984)『政府からの自由』(西山千明監修、土屋政雄訳)中央公論社金子勝(1999)『反グローバリズム――市場改革の戦略的思考』岩波書店―――(1999)『反経済学――市場主義的リベラリズムの限界』新書館
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本科目の総括として、標記テーマ(サブタイトルを自由に設定)についてグループごとにプレゼンテーションを行ない、質疑応答・ディスカッションをする。また、期末レポートの中から、優秀なものを数件選び、プレゼンテーションを行う。課題文献:内橋克人(2005)「日本「構造改革」論の虚実―ラテン・アメリカを既視感として」佐野誠(2005)「「失われた10年」を超えて―ラテン・アメリカの教訓」※いずれも内橋克人・佐野誠編(2005)『ラテン・アメリカは警告する―「構造改革」日本の末来』新評論に所収
Published 07/08/09
担当者は、2006年から1年半にわたり、JICA(国際協力機構)草の根技術協力事業(支援型)のプロジェクトマネージャーとして、メキシコ・チアパス州のコーヒー生産者協同組合「マヤビニック」を支援してきた。そこで本プロジェクトの目的・概要・経過を説明した後、自立支援がいかに困難な課題であるかを事例に即して紹介、議論する。また、現在、プロジェクトは第2フェーズに入ろうとしている。現段階での、今後の展望も示す。課題文献:「山本純一の視点」のうち、JICA草の根技術協力に関するブログ(http://web.sfc.keio.ac.jp/~llamame/index.html)
Published 06/24/09
ネオリベラリズムのオルタナティブといわれている「連帯経済」の概念を歴史的かつ経済学的に整理したのち、メキシコ・チアパス州とブラジルの事例を考察する。課題文献:山本純一(2006)「連帯経済―人間中心の経済の再生をめざして」『月刊オルタ』2006年2月号――――(2005)「連帯経済の構築と共同体の構造転換―メキシコ最貧困州チアパスの経験から」内橋克人・佐野誠編『ラテン・アメリカは警告する―「構造改革」日本の末来』新評論――――(2004)『メキシコから世界が見える』集英社新書――――(2005)「もうひとつの世界は可能か――第5回連帯経済ワークショップに参加して」『山本純一の視点』200...
Published 06/17/09