Episodes
現役で活躍する編集者をゲストに迎えて、出版界が直面する問題やこれからの可能性について聞く。質疑応答の時間あり。
Published 07/16/13
1950年代から始まった雑誌の隆盛は、高度経済成長とパラレルの部数拡大と広告収入の増大をもたらした。出版社は雑誌でうるおい、社員を増やし、拡大路線を進んだ。バブル崩壊の前後で何が変わったのか。ウェブや電子書籍の普及は、国家や宗教を、消費や文化を、どこへ運んでゆくのだろうか。ウェブ時代における書き言葉のゆくえを考える(この回で、全体のまとめも行います)。
Published 07/09/13
19世紀の新聞は、産業革命後の消費社会の誕生とその進展に大きな役割を果たす。フランスの新聞王の生涯と業績を追いながら、権力としての新聞、娯楽としての新聞、広告媒体としての新聞を検証する。
Published 07/02/13
印刷物は識字率の向上に貢献し、識字率の向上は、大衆文化と大衆ジャーナリズムを生んだ。産業革命で潤う先進国に、本や雑誌、新聞を読む大衆が出現する。19世紀パリの「TSUTAYA現象」を見てみよう。
Published 06/25/13
印刷物は「宗教」や「国家権力」に利用されると同時に、排撃もされてきた。産業革命による輪転印刷機の発明と鉄道網の整備によって、印刷メディアである「新聞」が拡大し、言論の自由を求め始める過程を検証する。
Published 06/11/13
16世紀までは「国語」という概念はなかった。近代国家の誕生には「国語」と「国民文学」の誕生が不可欠であった。資本主義の発達を背景に、出版物はいかにしてナショナリズムを誕生させたのだろうか。
Published 06/04/13
出版業が一大産業として一世を風靡した都市リヨンでは、その後、出版業は潮を引くように衰退してゆく。それはなぜだったのか。キーワードは、「国境」、「流通」、「経済」、「宗教改革」、「感染症」。
Published 05/28/13
教会の堕落は「ある印刷物」の流通から始まった。ルターの宗教改革もまた、印刷物としての聖書の流通がなければ、大きな力を持ち得なかっただろう。宗教に印刷物が果たした役割について考える。
Published 05/21/13
書物はいつから商品として売り買いされるようになったのか。出版社や書店はどのようにして始まったのか。部数は? 印税は? 著作権は? 書物をめぐる経済の起源。
Published 05/14/13
巻物が小冊子に、小冊子が書物になった。書物という「かたち」はどのようにして生まれたのか。書物が「書き言葉」の広がりをどのように変えたのだろうか。
Published 05/07/13
15世紀半ばにグーテンベルクが発明したとされる活版印刷は、どのような時代背景のもとに登場したのだろう。読み解くキーワードは、「コイン」、「ワイン」、「ユダヤ」、「ペスト」、「聖書」。
Published 04/30/13
中国からアラビア経由でヨーロッパに伝わった紙は、どのように生まれたのか。ヨーロッパにさきがけてアラビアで展開した12世紀ルネサンスをふりかえりながら、活版印刷誕生を準備した「紙の発明」を概観する。
Published 04/23/13
「話し言葉」の段階から、「いつでも」「どこでも」参照可能な「書き言葉」が発明されたとき、人間の脳ではどのようなシステムの組み替えが起こったのか。人間はなぜ「書き言葉」を必要としたのだろう。
Published 04/16/13
紙を媒体とするメディアの歴史をふりかえるとき、「書き言葉」の誕生は、メディアの誕生と同義といっていい「事件」だった。「書き言葉」(リテラシー)と「話し言葉」(オーラリティ)を分けるものとは何だろう。
Published 04/09/13