一学期間の総まとめを行います。

　「性暴力犯罪と被害者支援」に関し、警察庁の専門家（小笠原和美氏（SFCの第Ⅰ期卒業生、現福島県警察本部警務部長））をお招きして講演を行って頂きます。　なお、ゲストの小笠原氏は「義塾」2012年冬号の「塾員山脈」にも取り上げられています。（http://www.keio.ac.jp/ja/contents/alumni/2012/273.html）

　前回の議論を踏まえ、犯罪のグローバル化の問題に関し、特に「外国人との共生社会の実現を目指す視点」、「安全の確保と自由への配慮のバランス」を踏まえつつ、その対策を議論します。（参考文献は前回と同じ。）

　犯罪のグローバル化の問題に関し、その現状を議論します。（渡辺：第15章、第18章）

　暴力団による犯罪に関し、特に近年の自治体、民間企業、地域等との協力を通じた各種施策を踏まえつつ、現状と対策を議論します。（渡辺：第10章、第12章）

　薬物犯罪に関し、民間団体やNPO等と協力した犯罪抑止策等も踏まえつつ、現状、対策及び課題を議論します。（渡辺：第13章）

　サイバー犯罪に関し、現状、対策及び課題を議論します。（渡辺：第 11章）

　児童虐待、児童ポルノ問題等の少年が被害者となる犯罪に関し、現状、対策及び課題を議論します。（渡辺：第5章）

　少年非行、少年犯罪等に関し、現状、対策及び課題を議論します。（渡辺：第 2章）

　①警察に対する民主的統制、②加害者の再犯防止、③犯罪被害者の支援、について論じ、社会安全政策論の理論的枠組みのまとめを行います。

　前回に続き、社会安全政策論の理論的枠組みを議論します。特に、日本政府全体の総合的な犯罪対策プログラム「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」及び「同2008」について、街頭犯罪対策を中心に議論します。（参考文献：第2回に同じ）

　戦後の我が国の犯罪情勢を概観し、犯罪情勢の変化の要因を議論します。更に、こうした情勢を踏まえつつ、近年の社会安全政策論の理論的枠組みについて議論します。（渡辺：序章、第1章、第3章、第4章）

　講義の全体像や評価方法等の説明を行います。引き続き、最近の「振り込め詐欺」対策を事例として、「社会安全政策論」の役割を簡単に説明します。（渡辺：第6章）