#21「天上天下唯我独尊」の正しい意味とは?
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「天上天下唯我独尊」という言葉を、 聞いたことがあるかもしれません。 ほとんどの場合、この意味は 「俺以上に偉いものはない」とか、 偉そうにしている人に「あの人は唯我独尊的だ」という 言い方をして、どちらかと言うと、悪い意味にとられています。 ところが、この言葉は、お釈迦さまが、 「私はこれ一つ明らかにするためにこの世に生まれてきたのだよ」 いうことをおっしゃった言葉です。
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お釈迦様は、 「怒らないことによって怒りにうち勝て 良い事によって悪いことにうち勝て 分かち合うことによって物惜しみにうち勝て」と仰っています。 腹を立てて攻撃してくる人に、こちらも怒りの炎を出してぶつかると、 更に大きな怒りとなり、手が付けられなくなります。
Published 04/07/21
2019年の大ベストセラーとなった 「ファクトフルネス」の翻訳者の一人である 人気翻訳家の関美和さんは 同じ年に「EQ 2.0」という本も翻訳しています。 この二つの本に共通しているのは 「ありのままに正しく見る」ことだと 翻訳者の関さんは言っています。 仏教では、このありのままに正しく見ることを 「諦観」と言います。 諦観の諦は諦めると読みます。 あきらめるときくと、今日では、 とても見込みがない、仕方がないと断念する 意味でしか使われませんが、明らかに見るとも読み、 「物事を正しく明らかに見る」ことを諦観といわれます。
Published 04/03/21