#36人はみな、常に不安に怯えている~シッダルタ太子の悩み~
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お釈迦さまは、今から2600年前、 インドで活躍された方です。 カピラ城に住んでいた浄飯王という 王様の太子として生まれられました。 幼い頃はシッダルタ太子といわれ、 文武ともに抜群で並ぶものは誰もいなかったと言われます。 そんなシッダルタ太子でしたが、 成長するにつれて、深刻に悩まれるようになり、 父親は太子のことを心配していました。
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お釈迦様は、 「怒らないことによって怒りにうち勝て 良い事によって悪いことにうち勝て 分かち合うことによって物惜しみにうち勝て」と仰っています。 腹を立てて攻撃してくる人に、こちらも怒りの炎を出してぶつかると、 更に大きな怒りとなり、手が付けられなくなります。
Published 04/07/21
2019年の大ベストセラーとなった 「ファクトフルネス」の翻訳者の一人である 人気翻訳家の関美和さんは 同じ年に「EQ 2.0」という本も翻訳しています。 この二つの本に共通しているのは 「ありのままに正しく見る」ことだと 翻訳者の関さんは言っています。 仏教では、このありのままに正しく見ることを 「諦観」と言います。 諦観の諦は諦めると読みます。 あきらめるときくと、今日では、 とても見込みがない、仕方がないと断念する 意味でしか使われませんが、明らかに見るとも読み、 「物事を正しく明らかに見る」ことを諦観といわれます。
Published 04/03/21