総合政策学は、21世紀の世界が直面する「問題の発見」と「問題の解決」をめざした新しい研究体系として、SFCから生まれた実践の知である。 本講義の目的は、この「実践知」としてのSFC総合政策学の最前線をあきらかにし、諸君が自らの問題を発見し、解決に取りくむ入口を示すことにある。そのため、まず、1990年、SFC開設時に描かれた総合政策学の構想がどのようなものであったのかをひもとき、実際に最先端の領域で取りくまれてきた問題解決の実践例を学び、現在進行形で行なわれている若手教員による新たな挑戦を紹介する。 こうしたレクチャーに加え、この講義では履修者全員による実践のプログラムを実施する。座学と実践、この両面からのアプローチを通じて、自らの問題を発見し、解決に取り組む決意を高めていってほしい。