☆★☆★☆★☆★☆★ 母の死から半年後、遺品整理中に1通の手紙が見つかった。 その中身は、便箋3枚にも及ぶ私への懺悔。 母は若くして私を産み、父親が誰かも教えてくれない。 そして、多忙を理由に、私の全てを祖母に委ねていた。 なんて薄情な母親なんだ。 ずっと恨めしく思っていたが、そんな私の気持ちは母に見透かされていた。 それでも言い訳しなかったのは、私を不安にさせたくなかったから。 「最後まで自分勝手でごめんね」 不治の病を隠し、反対する父と別れてまで、私を産むことを選んだ母。 私を遠ざけていたのは、入退院を繰り返していたから。 重すぎる告白に、胸がギシギシと悲鳴をあげる。 「でも、あなたと出会えたことが、私の人生最大の幸せです」 最後の一行で、涙と共に胸のつかえが取れた気がした。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）...

☆★☆★☆★☆★☆★ 俺は母さんが作るカレーライスが嫌いだ ジャガイモは大きいし、昭和感丸出しの甘ったるい味付けも好みじゃない 子供の頃は辛いものが苦手だったが、俺はもうおっさんだ 母さんの中ではその頃のまま時が止まっているのだろう 今はスパイスを効かせた本格的なインドカレーが好物だが、母さんは帰省のたびに甘いカレーを作る だが、仕事で大失敗をした日、無性に母さんのカレーが食べたくなった 今から行こうか いや、もう電車がない 仕方なく自宅へ帰ると懐かしい香りがしてくる なんと嫁が母さんのカレーを作っていたのだ 「お義母さんにレシピを教えてもらったの」 俺の心情など知らない嫁が、ベストタイミングで作ったカレーライス 女性陣の感の鋭さと愛情に恐れ慄きながら、俺は３杯もおかわりをした ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https:...

☆★☆★☆★☆★☆★ 彼がフランス料理を学ぶために旅立って、もう４年 遠距離恋愛だけど、私は彼の夢を応援していた ロマンチックな彼はメールではなく、手書きのエアメールを送ってくれる 最初は週に一度届いていた手紙だが、次第に間隔が開いていった 彼からの最後の手紙はいつだっけ？ 友人からは別れた方が良いと諭されたが、私は別れる気はない 不安がないと言えば嘘になるけど… 私の事忘れてしまったのかな？ やきもきしていたある日、久しぶりに彼からの手紙が届いた 私はそれを握り締め、彼との思い出の公園まで出向いて手紙を開く 「待っててくれてありがとう。秋には帰国するね」 宝物のように何度も読み返す 彼を信じて待っててよかった。 彼らしい白い便箋に、秋の訪れを知らせるように赤トンボが静かにとまった ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ http...

☆★☆★☆★☆★☆★ 美味しいと評判のパン屋に、町内で有名なクレーマーが来店した 女性は高価なハード系パンを山盛りトレーに乗せ、店主に向かって言う 「この前買ったここのパン、甘くないし固いから旦那に怒られたのよ。賞味期限切れじゃない？だから今回は全部タダでいいわよね」 店主は笑顔で「パンは全て当日に焼いたものですが、今回は無料にさせて頂きます。甘く柔らかなパンがお好みでしたらこちらもサービスしますね」 と言って、更に焼きたての菓子パンもいくつか包んで渡した 女性は悪質なクレームのせいで、どこの店からも邪険な扱いをされているという 店主の対応に驚き、ポツリと一言「ありがとう」と呟き、店を出て行った それから女性はクレームをぴたりとやめ、笑顔で気持ちよく買い物をするようになったのだ ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https:/...

☆★☆★☆★☆★☆★ 元カノの結婚式の帰り道、土砂降りの雨 彼女は売れないお笑い芸人の俺を捨て、他の男と結婚した ライブはウケない、バイトはクビ 相方とは喧嘩して解散寸前 最悪だ… お調子者の俺でも流石に堪える 全部やめて地元に帰ってしまおうか そんな時、目の前に君が現れた 路上で歌う君の声は純粋で、心のずっと奥に響いてくる 暗闇に光が差し込むようだった 俺は忘れていた 夢を 情熱を 信じることを きっと笑顔を届けられる 何度打ちのめされても諦めない 名前も知らない君の歌が終わる頃、相方に電話をかけた 「待っとったで」 いつもの調子で相方は言う 「ど偉いネタ思いついてん。今からネタ合わせしよか」 「アホ、何時や思てんねん」 お調子者の俺たちは、ふざけ合って笑いながら、この道のりを歩いていくんだ ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付...

☆★☆★☆★☆★☆★ 片想いの彼と花火大会 待ち合わせ場所は凄い人で溢れかえっている 彼を探すけど見つからないし携帯も繋がらない 知らない人にぶつかって転んでしまい、怒鳴られてしまった 周りはカップルや友達同士で楽しそう それに比べて、私の浴衣は汚れているし髪もボサボサ 一人ぼっちで惨めな気分になり涙が溢れてくる 遠くで花火の打ち上げ音が聞こえた すっぽかされたんだ… 帰ろうと泣きながら歩き出す 家の近くの公園まで来た時 「ごめん」 と声がして突然腕を掴まれた 泣きそうな顔の彼 携帯を無くして私を探していたらしい 必死な彼の気持ちが伝わってきて胸があたたかくなる 彼の手には数本の線香花火が 私はわざと拗ねた表情で言う 「来年は、はぐれないように手を繋いでね」 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https:/...

☆★☆★☆★☆★☆★ 昨日まで元気だったのに ある日突然、会社で倒れた私 医師から告げられた病名は「くも膜下出血」 幸い、手術は成功したものの、再発の可能性は五分五分 その賭けに外れれば、未来はない 急に目の前が真っ暗になった 「母ちゃんごめん。私、男知らんまま死ぬわ」 母に笑い飛ばして欲しくて、ふざけてみたが、母は電話口で泣いていた せめて、あと残された時間分、人に優しくしよう 死の恐怖に怯えながら、勝手にそう決めた その悪あがきは、どうやら神に届いたらしく、半年後、私は無事に職場へ復帰 後遺症もなく、ケロっとしている私は、医者いわく「奇跡の生還」らしい 私は賭けに勝ったのだ これからは、真面目に婚活しよう 独りで生きる怖さを知ってしまったから ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://youtube.com/@kur...

☆★☆★☆★☆★☆★ 教室の窓から差し込む夕日に、私と美咲の影が重なった。 「ねえ、明日で最後だね」と美咲が呟く。 その声に、3年間の思い出が押し寄せてきた。 入学当初、クラスになじめず孤独だった私。 そんな私に、美咲は優しく手を差し伸べてくれた。 一緒に笑い、一緒に泣き、共に励まし合った日々。 辛い時も、楽しい時も、いつも側にいてくれた。 「美咲のおかげで、本当に楽しかったしここまで来れたよ」 言葉にすると、込み上げるものがある。 美咲は目を潤ませながら微笑んだ。 「私も、あなたがいたから頑張れたの」 私たちは抱きしめ合った。 これからは別々の道を歩むけれど、この絆は永遠だと確信している。 明日は卒業式。 これは終わりじゃない、新たな始まりだ。 私たちの未来は、きっと輝いている。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://y...

☆★☆★☆★☆★☆★ 愛犬のビビは猫のように気まぐれで、抱っこや触られるのが嫌いな子だ。 ビビからのおねだりがあるまで、私はフワフワの毛を思い切り撫でまわしたい気持ちを抑えている。 だけど、それ以外特に不満はない。 だって、いつも私と同じ空間にいてくれて、 私が不在の時は玄関でずっと帰りを待ってくれているのだから。 そんなビビももう14歳。 最近は私にくっついている時間が増えてきた。 私は覚悟を決めていたが、それは突然訪れてしまう。 ビビは私の腕に抱かれ、うっとりとした表情で私を見つめながら旅立った。 ツレなかったビビが、最後は私の腕の中を選んだのだ。 悲しいけど、それ以上に幸せな気持ちでビビの身体を抱きしめた 「少しのお別れだよ。きっとまた会えるから」 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://youtube.com/@...

☆★☆★☆★☆★☆★ 「今年、司法試験に受かったら結婚してあげる」 現役大学生の頃から落ち続けること、はや4回。 まさに崖っぷちの俺。 バイトもせずに勉強ばかりしているのに、毎年同じ事の繰り返し。 とうとう彼女も痺れを切らしたようだ。 支えてくれる彼女を失いたくなくて、こんな宙ぶらりんな状況でプロポーズした俺も悪いが、そろそろ本気で腹をくくれということか。 「試験の結果がわかるまで会わないから」 固い決意ではあったが、俺は暗い未来など1ミリも想像していなかった。 そして、試験当日の朝。 彼女の友人から一報があった。 今すぐ病院に駆け付けたい衝動と涙を必死にこらえ、俺も命をかけて戦う。 約束通り、結果が出るまで会うのは我慢だ。 そして俺は、彼女の墓前で合格の報告をしたのだった。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https...

☆★☆★☆★☆★☆★ 彼との初めてのデートで、突然降り出した土砂降りの雨。 傘が一つしかなくて、二人でびしょ濡れになりながらカフェに入った。 お互いを見てクスッと笑い合う。 「こんな日にデートなんて、俺たちバカだよね」 「そうかも。でも、なんかロマンチックじゃない？」 「確かに！雨には、二人の距離を縮める魔法がある気がする」 「また雨の日に来ようね！」 それから数年後、私達はお別れしていた。 彼はパティシエとして更なる高みを目指すため、海外へ修行に行ったのだ。 1年後のある雨の日、あのカフェの前を通りかかる。 「元気でやってるかな…外国人美女と付き合ってるかも」 雨宿りしようと店の軒下に入る。 すると隣で傘を差して立つ男性と目が合った。 「え？」 雨の魔法って本当にあったんだ。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://you...

☆★☆★☆★☆★☆★ 夏の終わり、祭りの夜。 私は幼少期の記憶がよみがえる。 小さな頃、父と共に花火を楽しんでいた。 しかし、父は突然の事故で亡くなり、それ以来、花火を避けてきた。 友人に誘われ、久しぶりに訪れた花火大会。 空を見上げると、一瞬の光に父の笑顔が浮かび上がる。 「ありがとう」と心の中で呟きながら、涙をこらえて微笑んだ。 久しぶりに笑った父を見た私は、新たな一歩を踏み出すきっかけとなった。 そして、父との思い出が再び蘇り、前を向いて歩き出す決意を固めた。 周りの歓声が私を包み込み、温かい涙が頬を伝う。 その瞬間、父の温かさを感じ、心が軽くなるのを感じた。 これからは、父と共に作った思い出を胸に、歩んでいこうと強く思った。 私の中で、新しい未来への希望が芽生え、父への感謝が溢れた。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ ht...

☆★☆★☆★☆★☆★ 「おはよう」 毎朝起きて、一番に見るのは君の顔 一つに減った鍵を握りしめて仕事へ行く僕は本当に幸せだった 孤独だった君と僕は一緒にいると温かくて、 二人でいる将来が当たり前に続くと思っていたんだ 「じゃあ、元気でね」 だけど君はいなくなってしまった ついこの前まで咲いていた二輪のサボテンの花も、今は片方だけ咲いている 君がいなくなってから、狭かったこの部屋はとても広く感じるんだ 一体、どこで間違えたんだろう 目を閉じると、僕はいつだって笑ってる君を思い出す だけど、どんなに想っても君はもう帰ってこない 僕は２つに増えた鍵を握り締め、この部屋に最後の鍵をかけた 空っぽの部屋には小さなサボテンがひとつ 未練がましい僕の想いは、この場所に置いていこう ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://you...

☆★☆★☆★☆★☆★ うんと小さいとき、母が亡くなった 深い悲しみに沈んだ私は母への手紙を書き、切手も貼らずにポストへ投函をした 1週間後、母からの返事が届く 「お母さんも会えなくてさみしい」 幼い私は純粋に喜んで、また手紙を書いた 何年もやり取りが続いて中学生になったころ、さすがにおかしいと気付き始める 一度、郵便局の人に聞いてみたけど真相は分からなかった そのあと 「あなたはもう大丈夫」 その言葉を最後に手紙は止まった 30年経った今日 私はすべてを理解した 泣きながら母への手紙を投函した、小さな私 そのことに気付いた父が急いで郵便局に事情を話し、取り置きを依頼 そして古い友人に手紙の代筆を頼んでいたのだ それが真相 私は遺品整理中に見つけた父の日記を、胸にぎゅっと抱きしめた 「ありがとうお父さん…」 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTu...

☆★☆★☆★☆★☆★ 上京して初めての経験。 都内近郊で震度6強の地震があったらしい。 駅の電光掲示板に「現在、運転見合わせ中」とあって、思わず「えっ」と声を上げた。 裏側に回ってみると、バスもタクシーも長蛇の列。 自宅まで2駅。 明かりの灯っていない、真っ暗な夜道。 帰宅までにはいつもの3倍の時間を要した。 帰宅しても電気のつかない室内。 蛇口をひねっても出ない水。 これからどうなるのかと一気に不安と恐怖が襲ってくる。 その時、唯一生きていたスマホに突然鳴り響いた着信音。 「あかり、無事なのかい？」 聞き慣れた母親の声に安堵した。 私の当たり前の日常は、多くの人に守られてるんだと思い知った夜だった。 私も誰かの当たり前のためにまた頑張ろう。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://youtube.com/@kuru...

☆★☆★☆★☆★☆★ 当時、１６歳だった俺は人気者の君ばかり目で追いかけていた。 イタズラしてはよく困らせたっけな。 そんな事を思い出して、緊張しながら向かった同窓会会場。 だけど、もう何年も経ったはずなのに、俺はすぐに君を見つける事ができてしまった。 今でも綺麗な君の姿に、あの頃と変わらず目で追ってしまう。 そして突然訪れた二人っきりの時間。 チャンスかもしれないと思った。 ずっと聞けなかった、あの時のキスの意味。 だけど、君の左手の薬指に輝くダイヤを見て諦めた 。 卒業後の君のことは知らない。 何処かでわかっていたんだ。 あの頃とはもう違うんだって。 それでも、君が好きだった。 唯一変わらなかったものは、幸せそうな顔で話す君の笑顔。 俺はそんな君が好きだったんだ。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://youtube...

☆★☆★☆★☆★☆★ 母が急逝した。 家族思いで優しい母さんだった。 亡くなった原因は不明。 俺と父さんは、やるせない気持ちになって泣き続けていた。 なかなか立ち直れずにいると、机から母さんの日記が出てきた。 そこには俺と父さんとの思い出ばかりが楽しそうに綴られている。 だが、最後の方には『私は難病で治らないかも』と震えた字で書いてあった。 父さんに見せると、涙を浮かべて拳を強く握り「どうして…」と呟いて静かに泣いていた。 だけど今なら分かる。 きっと心配をかけたくなかったんだろう。 「俺たち、いつまでも泣いていられないな」 「そうだな。笑って幸せに生きていこう」 そうして俺と父さんは、以前より笑って過ごすようになった。 母さんが残してくれた日記は、今も大切に保管している。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://...

☆★☆★☆★☆★☆★ 私は毎日泣いていた。 職場の人には怒られるし、恋人にはフラれるし。 ずっと頑張ってきたけど、楽しいことなんて何もない。 そんなある日、ペットショップで何気なく見かけた黒い顔の君。 隅っこでじっとしている様子が妙に気になった。 店員さんと目があって抱いてみますか？と言われる。 どうしようかとオロオロする私に、君はしっぽをフリフリと振って近寄ってきた。 クリっとした愛らしい目で私の手を優しく舐めてくる。 そんな君と出会って数年。 気まぐれでちょっぴりドジな君は私に生き甲斐を教えてくれた。 誰かと一緒にいたいと思えるようになったのは君のお陰。 もうすぐ生まれるこの子にも、きっと君は色々教えてくれるんだろうな。 本当にありがとう、ずっと大好きだよ。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://youtube.c...

☆★☆★☆★☆★☆★ 調べ物のために、近所の図書館にやってきた。 普段は使わない古書のコーナーに行くと、ある本が気になり、手に取ってみる。 ペラペラめくっていると、あるページの端に指令？の紙を見つけた。 指令通りに、次の本を見ると、更に別の指令が書いてあることに気づく。 子どもがやったいたずらだろうけど、面白くなって探すのに夢中になった。 そして最後の指令で、ある本にたどり着く。 そこには”見つけてくれてありがとう。あなたは私の運命の人。” と書かれた紙が挟まっていた。 名前を見ると、妻の名前だった。 これは偶然か？ すぐに家に帰ると妻に手渡す。 「これ、見覚えある？」 「これ！昔、いたずらでやったものだわ！」 「あなたが見つけるなんて！」 妻は微笑み、私は運命を感じたのだった。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://yo...

☆★☆★☆★☆★☆★ 美術の時間。 今回のお題は『未来』について。 かなりアバウトなお題である。 きっと未来は今よりももっと科学が 発達しているだろう。 そう思った私は空飛ぶ自動車を描くことにした。 彼氏はなにを描くのかな。 普段ふざけてばかりの彼はきっと笑いを 取りにいくだろう。 「なに描くの？」 「秘密」 　 そんな彼は真剣な顔をして取り組んでいた。 授業の終わりにそれぞれが発表していく。 私の番が終わって彼の番。 彼が描いたのは『ウエディングドレスの女性』だった。 クラスメイトは彼氏を馬鹿にした。 「お前、女になるのかよ」 でも私は違った。 その絵に描かれていた女性は未来の私。 そして今、私たちは結婚して幸せに暮らしている。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://youtube.com/@kurumi...

☆★☆★☆★☆★☆★ 誰も住まなくなった実家の片付け中、父の書斎から懐かしい時計が出てきた。 あの頃の父の言葉を思い出す。 「この時計は、ずっと使い続けないと止まってしまうんだ。私がいないときは、お前が動かしてあげるんだよ」 「分かった！パパがいないときは、僕が動かすね！」 それからは言いつけ通り、父がいない時は俺が時計を動かしていたのに…。 いつの日からか、時計のことも父の言いつけも忘れてしまっていたようだ。 「さすがに、動いてないか」 懐かしそうにホコリを払い、興味本位で振ってみる。 弱々しいが、時計から鼓動を感じた気がした。 まるで父から、もう一度時計を動かしてほしいとお願いされているようだ。 「もう忘れないよ、父さん」 この時計と一緒に時を刻もう、そう誓ったのだった。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https://you...

☆★☆★☆★☆★☆★ 「俺達似てるね」ってあなたは言うけど、悔やまれるのは7つの年齢差 住んでる場所は同じでも、見ていた景色は微妙に違う 「そのアニメ知ってる！」と言って、はしゃぐあなた でもね、あなたが知ってる声優は違う人 「じゃあ、俺もそっち見る。記憶全部一緒にしたいから」 「年齢差は縮まらないけど知識の壁は壊せる」 そう言って笑うあなたに胸がギュッとなる これからは同じ時間に起きて同じ時間に寝よう あなたが合わせてくれた分、私も合わせるから あなたが懐メロを覚え、私が流行を追う そしたらいつか、同じ世界線に辿り着けるだろう でも本当は、そんな努力しなくても私達はすでにしっくりきてる ほら、固く繋いだ手は磁石が引き合うように離れないでしょ？ だからこれからは「お似合いの二人」になろうね ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き...

☆★☆★☆★☆★☆★ 歳とともに、私の記憶はあいまいになっていた。 家族の顔も思い出せないことが多く、息子からは呆れられる毎日。 情けない気持ちのまま歩いていると、懐かしい曲が聴こえてきた 立ち止まり、目を閉じる。 ダンスホールで踊っていたあの頃が、蘇ってきた。 不思議なことに若い頃の妻がそこにいた。 「私と踊ってくれますか？」 妻は微笑み返すと、手を握った。 クライマックスに近づき、彼女を引き寄せる。 曲が終わると、腕の中にいた妻は消えていた。 感触が残る両手を眺めていると、涙が流れ落ちた。 「一緒に踊ってくれてありがとう。あなたを思い出すことができた」 空に向かってそう言うと、何かが光った気がした。 彼女と過ごした家に帰ろう。 ふたりの物語を思い出すように、ゆっくりと。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き）⇩ https:...

☆★☆★☆★☆★☆★ 接待帰り、好きでもないお酒を沢山飲んでしまった。 毎日、貼り付けた笑顔と聞き分けのいい自分… おぼつかない足取りで駅に向かうと、懐かしい曲が聴こえてきた。 「この曲、お母さんと一緒によく歌ったな…」 母を思い出すと、久しく連絡していなかったことに気づく。 「こんな時間じゃ出ないかな…」 何気なく電話をしてみると、すぐに元気な母の声がした。 「…お母さん、なんだか私、疲れちゃった」 苦笑いしながら、涙声に気づかれないよう平然を保つ。 「…いつでも帰ってきなさい」 何かを察したように、母の声がいつもより優しい気がした。 「うん。お母さん、ありがとう。もうちょっと頑張ってみる」 今度の休みは実家に帰ろう。 思い出の曲を聴きながら、私の足取りはさっきより軽くなった気がした。 ☆★☆★☆★☆★☆★ あなたの心を動かしたい。 感動オリジナルストーリーをお届けします！ あたたかいコメントやいいね♡ フォローが制作の励みになります（＾_＾） あなたが聴いてくれるからこの物語があります。 本当にありがとうございます！ YouTubeはこちら（映像付き...