#110 フランス歌曲の珠玉–安田麻佑子さんをお招きして(その3)
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Description
パリで活躍するソプラノ歌手の安田麻佑子さんをお招きしての3回目です。 青白く揺蕩う月の光に魅せられたフランスの作曲家たち。ドビュッシーとフォーレ、同時代に活躍したふたりですが、その作風の違いに対する、安田さん自身の向き合い方についてのお話は興味深いものがあります。 【出演】中田昌樹(指揮者)  【演奏】アルバム『Estampes』よりクロード・ドビュッシー作曲 『月の光』、ガブリエル・フォーレ作曲『月の光』     安田麻佑子(ソプラノ)/ロマン・デシャルム(ピアノ)     イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ   【提供】笹川日仏財団 
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当時売れっ子作家だったコレットの台本にモーリス・ラヴェルが曲をつけたオペラ『子供と魔法』をお届けします。 舞台はノルマンディ地方の何もかもが古びた家の中。6歳ぐらいの男の子が宿題をやりなさいとお母さんに叱られ、逆に捻くれて家の中のものを壊したり、猫のしっぽをつかんだりして悪さをし放題。そんな情景から始まります。 毎小節のように頻繁に変化する拍子と、五度/四度音程のオーボエと、コントラバスのとても高いポジションでのハーモニックス奏法で始まる冒頭は、所在のない中にも不思議な風が通り抜けるような感覚が味わえるかもしれません。 中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...
Published 06/07/24
前回に続いてモーリス・ラヴェル作曲『マ・メール・ロワ』をお届けします。 『ラ・ヴァルス』や『高雅で感傷的なワルツ』と同様、拍子がはっきりとはわからないように、楽器や和声、音程の使い方を工夫しながら、拍子の輪郭を歪めたり、角を丸くしたりするような書法で作曲されています。そのため、空気がふわっと動くような浮遊感を感じられる印象の曲となっています。 中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。  【出演】中田昌樹...
Published 05/31/24