#119 自筆の楽譜が楽しい-サティ『スポーツと気晴らし』その1
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エリック・サティの2回目です。 今回お届けするのは、高級婦人雑誌の企画でシャルル・マルタンの20枚のイラストにサティが曲をつけた『Sports et divertissements(スポーツと気晴らし)』です。絵に応じた20曲のほかに、前置きとしてサティ自身が「まじめで立派なコラール」と称する「序曲」もあります。 自筆の楽譜には、拍子の指定も小節線もなく、演奏は音楽家のイメージに委ねられていて、時代を先取りしているかのようです。 #108~#111でご出演していただいたソプラノの安田麻由子さんがNHKテレビ「名曲アルバム」で前回の『Je te veux』を演奏していますので、ぜひご鑑賞ください。 サティ作曲 「ジュ・トゥ・ヴ~あなたが欲しい~」 ピアノ 本田聖嗣 ソプラノ 安田麻佑子 11月11日(土) 14:50-14:55 NHK総合TV 11月15日(水) 12:40- 12:45 Eテレ 11月23日(木) 6:20-6:25 Eテレ BSP/BS4K  11月22日(水) 5:55-6:00 同じく安田麻由子さんがNHK FMラジオ「リサイタル・パッシオ」に出演されます。あわせてご鑑賞ください。 リサイタルとお話(ドビュッシー、R,シュトラウス、プーランク 他) MC 金子三勇士 ピアノ 江澤隆行 ソプラノ 安田麻佑子 再放送11月12日(日) 5:00-5:35 ⁠⁠⁠中田昌樹さんの⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。   【出演】中田昌樹(指揮者)   【演奏】エリック・サティ作曲 『スポーツと気晴らし』より    「序曲」「ブランコ」「狩」「イタリア喜劇」「花嫁の目覚め」「目隠し鬼」「魚釣り」     Klára Körmendi(ピアノ)     イントロ&エンディング ドビュッシー『小さな黒人』 江澤隆行/ピアノ  【提供】笹川日仏財団
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当時売れっ子作家だったコレットの台本にモーリス・ラヴェルが曲をつけたオペラ『子供と魔法』をお届けします。 舞台はノルマンディ地方の何もかもが古びた家の中。6歳ぐらいの男の子が宿題をやりなさいとお母さんに叱られ、逆に捻くれて家の中のものを壊したり、猫のしっぽをつかんだりして悪さをし放題。そんな情景から始まります。 毎小節のように頻繁に変化する拍子と、五度/四度音程のオーボエと、コントラバスのとても高いポジションでのハーモニックス奏法で始まる冒頭は、所在のない中にも不思議な風が通り抜けるような感覚が味わえるかもしれません。 中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠...
Published 06/07/24
前回に続いてモーリス・ラヴェル作曲『マ・メール・ロワ』をお届けします。 『ラ・ヴァルス』や『高雅で感傷的なワルツ』と同様、拍子がはっきりとはわからないように、楽器や和声、音程の使い方を工夫しながら、拍子の輪郭を歪めたり、角を丸くしたりするような書法で作曲されています。そのため、空気がふわっと動くような浮遊感を感じられる印象の曲となっています。 中田昌樹さんの⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠Facebook⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠では番組内の内容をさらに視覚的にも拡めています。ぜひご覧ください。  【出演】中田昌樹...
Published 05/31/24