泥棒一味と雄鶏(イソップ童話)
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泥棒一味と雄鶏 イソップのむかし話 泥棒の一味が夜中にある家に忍び込みました。雄鶏いっぴきしかめぼしいものがなかったので、それで仕方なくその雄鶏だけを盗んで逃げました。 このおんどり、首を絞められそうになり、命乞いをしようと言いました。 「私は明け方に、時の声を上げて人の目を覚ましてあげることができます。役に立つ鳥なんですよ」 それを聞いて泥棒は言いました。 「そいつはなおさら生かしちゃおけないなぁ。人の目を覚ましてわっしらの仕事のじゃまをしてもらっちゃ困るからなぁ」 おしまい この話はフィクションです。朗読のために被害にあった動物は一匹もいません。
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2匹の山羊 イソップのむかし話 2匹のヤギが楽しそうに飛び跳ねながら険しい岩山をそれぞれ降りて来て、激流が下に流れる谷間で向かい合わせになりました。 谷間には、2匹のリスでもすれ違うのがギリギリの細さの木が、橋の代わりに横たわっていました。 それは、勇気があるものでも渡るとなると足がすくんで震えてしまうようなものでした。しかし、ヤギは違います。どちらもプライドが高く、お互い譲るということをしりません。一方が渡り始めると、もう一方も向こう側からわたりはじめました。木の両端から渡り出したヤギたちは真ん中で角がぶつかりますがどちらも引きません。なので、両方とも橋から落ちて激流の中へと巻き込...
Published 09/04/21
猫とネズミ イソップのむかし話 ねずみたちはある日、宿敵の猫から自由になるためにどうしたらよいか相談する会議をひらきました。 少なくとも彼らは敵がいつ来るかを知ることができればと思いました。そうすれば、逃げる時間を確保することができますから。 実際彼らは、いつ猫が鋭い爪を引っ掻き回して襲ってくるのではないかと常に怯えて暮らしていたのです。 多くの案がでましたが、どれも、いまいちでした。すると、まだひよっこのねずみが立ち上がっていいました。 「なんで気がつかなかったんだろう!とてもいい案を思いつきました! 猫の首に鈴を掛けてさえすればいいじゃないか!鈴が鳴るのを聞いたら、猫が近づ...
Published 07/25/21