Description
古里のために一生懸命生きた祖母や母の思いを受け継ぎ、古里で鹿肉ハンターとして生きる岩手県大槌町の兼沢幸男さんをゲストにお招きし、歩きながら1時間、対談する。
兼沢幸男(かねさわゆきお)/1984年、岩手県大槌町出身。東日本大震災前は船乗りとして全国を飛び回っていたが、震災で母が行方不明になったのをきっかけに、故郷の大槌町にUターン。地域のために力になれたらと思い、消防団やPTAや寄り合いなどに積極的に参加していた。子どものころ、父の実家が農家だったこともあり、米を買わない生活をしていた。買わなくてももらえたからだ。それがあるときからもらえなった。その原因がシカによる被害だったこと、それを駆除する人たちがいることを知り、私自身もハンターとなった。有害駆除をする中で、この奪った命を価値のあるものにできないかと思い立ち、ジビエ事業化を目指す。
一昨年の5月に、野生の鹿を捕獲して食肉として加工するため、株式会社を創業。しかし開業と同時にコロナの影響で販路がなくなり、直販サイト「ポケットマルシェ」での販売に乗り出す。同年7月に高橋博之さんに出会う。それからポケマルでの鹿肉の販売が伸びる。9月に「東北食べる通信」で特集を組んでもらい、さらにコアなファンを獲得。現在も定期的にリピーターに購入してもらっている。コロナが落ち着いてきた今は、ホテル、レストランの注文も殺到している。次年度には工場の規模を拡大して処理頭数を増やす予定。まだ5年目の若手ハンターだが、地元に新たな産業をつくれるりょうに、一生懸命がんばります。
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ポケットマルシェ代表の高橋博之が、社会を“生きる“ゲストと対談する「高橋博之の歩くラジオ」。ゲストのみなさんは、農家・漁師、起業家、研究者、行政官、メディア、NPO、学生……と様々な立場から、自分たちの生活する場、自分たちの生きる社会をよりよくしていこうと、熱い想いや強い志をもって働きかけている方々です。
「高橋博之の歩くラジオ」では、あらゆる角度から社会についての議論が交わされ、心に響く言葉が生まれています。自分の“生きる“日々を振り返って、ちょっと立ち止まって考えたり、背中を押してもらったり。このラジオが、そんなきっかけになることを願っています。
※こちらのエピソードは、過去にポケットマルシェ公式Youtube/Facebookにてライブ配信されたものです。
「高橋博之の歩くラジオ」の最新収録エピソードは、Voicyにて絶賛配信中!
https://voicy.jp/channel/3070