高橋博之の歩くラジオ#263|ゲスト:兼沢幸男(猟師/岩手県大槌町)
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古里のために一生懸命生きた祖母や母の思いを受け継ぎ、古里で鹿肉ハンターとして生きる岩手県大槌町の兼沢幸男さんをゲストにお招きし、歩きながら1時間、対談する。 兼沢幸男(かねさわゆきお)/1984年、岩手県大槌町出身。東日本大震災前は船乗りとして全国を飛び回っていたが、震災で母が行方不明になったのをきっかけに、故郷の大槌町にUターン。地域のために力になれたらと思い、消防団やPTAや寄り合いなどに積極的に参加していた。子どものころ、父の実家が農家だったこともあり、米を買わない生活をしていた。買わなくてももらえたからだ。それがあるときからもらえなった。その原因がシカによる被害だったこと、それを駆除する人たちがいることを知り、私自身もハンターとなった。有害駆除をする中で、この奪った命を価値のあるものにできないかと思い立ち、ジビエ事業化を目指す。 一昨年の5月に、野生の鹿を捕獲して食肉として加工するため、株式会社を創業。しかし開業と同時にコロナの影響で販路がなくなり、直販サイト「ポケットマルシェ」での販売に乗り出す。同年7月に高橋博之さんに出会う。それからポケマルでの鹿肉の販売が伸びる。9月に「東北食べる通信」で特集を組んでもらい、さらにコアなファンを獲得。現在も定期的にリピーターに購入してもらっている。コロナが落ち着いてきた今は、ホテル、レストランの注文も殺到している。次年度には工場の規模を拡大して処理頭数を増やす予定。まだ5年目の若手ハンターだが、地元に新たな産業をつくれるりょうに、一生懸命がんばります。 ーーー ポケットマルシェ代表の高橋博之が、社会を“生きる“ゲストと対談する「高橋博之の歩くラジオ」。ゲストのみなさんは、農家・漁師、起業家、研究者、行政官、メディア、NPO、学生……と様々な立場から、自分たちの生活する場、自分たちの生きる社会をよりよくしていこうと、熱い想いや強い志をもって働きかけている方々です。 「高橋博之の歩くラジオ」では、あらゆる角度から社会についての議論が交わされ、心に響く言葉が生まれています。自分の“生きる“日々を振り返って、ちょっと立ち止まって考えたり、背中を押してもらったり。このラジオが、そんなきっかけになることを願っています。 ※こちらのエピソードは、過去にポケットマルシェ公式Youtube/Facebookにてライブ配信されたものです。 「高橋博之の歩くラジオ」の最新収録エピソードは、Voicyにて絶賛配信中! https://voicy.jp/channel/3070
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岡山県西粟倉村で、Iターン移住者、Uターン・関係人口など多様な人々に地域に関わってもらうまちづくりに取り組んでいる大井健史さんをゲストにお招きし、歩きながら1時間、対談する。 大井健史(おおいたけふみ)/1995年生まれ、北海道札幌市出身。筑波大学国際総合学類卒。大学1年生の夏に政治家の下でのインターンシップを経験したことがきっかけで、まちづくりに関心を持つ。卒業後は、株式会社リクルートキャリア(現:株式会社リクルート)に入社。関西圏で求人広告の法人営業を担当。 2019年より岡山県西粟倉村に移住し、エーゼロ株式会社に入社。地域に新たな市場や経済を創出する事業の発掘・育成を目的とした...
Published 04/21/23
男と女、日本人と外国人、若者と高齢者、健常者と障害者、生と死など、あらゆるところにひかれる境界線を飛び越え、あらゆるひとが混じり合い、介護や医療、教育、まちづくりについて考えるきっかけとなる場づくりをしている福祉環境設計士の藤岡聡子さんをゲストにお招きし、歩きながら1時間、対談する。 藤岡聡子/福祉環境設計士。(株)ReDo代表取締役。1985年徳島県生まれ、三重県育ち。長野県軽井沢町在住。夜間定時制高校出身。 人材教育会社を経て2010年、24才で介護ベンチャー創業メンバーとして有料老人ホーム創業。「なんで老人ホームには老人しかいないの?」を元に、アーティスト、大学生や子どもたちと...
Published 04/19/23