#96-2 クイズ王からの「難問」に答えてみた。(後編)
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本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3nT1gpW (今回のメンバー:キョン、やすお、ナル、ソキウス) クイズは○○なので、誰だって出来る!? 今回は、前回( https://spoti.fi/3CcWr34 )に引き続き「クイズ王からの『難問』」として、西村顕治氏のコラムの内容を基に対話を進めていきます。 後編では主に、クイズが持つであろうある種の正反対な性質と、前編でも話題に挙がった「『入口』としてのクイズ」、そしてそこから派生した「知識の『量』を測るツールとしてのクイズ」について扱います。 まずソキウスはキョンに、「クイズは誰でも出来る遊びか」どうかを質問。 これに対しキョンは、「人種」や「階級」で制限されるものでないという意味では誰でも出来るだろうが、「そこから先の」クイズを「楽しむ」段階においては誰でもではないだろうと回答。その理由として、「新しいことを知ることに興味がない人」や、新しいことを知ろうとしても、自身の「脳内のキャパ」を「越え」てしまい、それらを知ることへの拒否反応から、新しいことを「吸収しきることが出来ない」事態の存在を挙げます。 この回答にソキウスは、生理的な要素だけを用いて一元的な基準で出来る/出来ないを判断することの危険性を一言残しました。 【参照:音楽生活の調査回≪対話編≫(後編)( https://spoti.fi/3nUDUQM )】 ここでソキウスは、キョンに投げかけた質問をコラムの内容と対応させます。[西村 1993] その中では、確かに「出題の幅が広い」クイズという遊びに飛び込もうとすることは一見「難しく見える」が、そのクイズにはある物事の「断片的」な部分しか切り取ることが出来ないという性質がある以上、「個々のジャンルの中で見れば、どの問題もそれほど難易度は高くない」ので、クイズは「誰にでもできる」遊びだと述べています。 併せて、クイズが持つ「広い範囲を見ておく必要」性についても、わざわざ「苦痛を感じてまで無理に記憶する必要」は無く、「忘れるということは心に残らなかった」のだから「覚える意味はない」だろうと、「やみくもな知識欲」を持つプレイヤーに対して疑問を投げかけています。 この引用部分に対してキョンは、クイズに強くなることへの欲望よりも、「自分が好きだからこそ、物を覚えたい」し「クイズに答えたい」という欲望の方が強いという自身の態度について語りました。 続いてソキウスは、このコラムの内容と以前の音楽生活の調査回で扱った「趣味の社会的側面」とを関連付けさせます。 それは各々が何かを好きなものとして選び取ること自体が、その人が持つ「文化資本」によって、ある文化をそもそも受容できるかどうかも決まってくるということ、そしてそれだけでなく、その後の体験によって「ハビトゥス」が形成されていくということ。 これらのことを踏まえるのであれば、その性質として「断片的」であっても「広い範囲を見ておく必要がある」クイズを行う上では、その時点で自身が好む可能性の対象としてそもそも受容してこなかったものも、各々のハビトゥスのあり様によっては「見ておく」必要があるということ。そしてその状況に対して「苦痛を感じ」ることがあるクイズは、そこまで誰でもできる遊びだと言い切ることが出来るのかということをコラ
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Published 01/24/24