効率と公平-税制改正におけるバランス 公平と効率は、政策の評価基準として代表的なものである。政治がうまく機能していない場合には、国民全体にとって望ましくない政策が実施されるので、そうした政策は不公平であり、非効率になりやすい。不公平、非効率という概念は、必ずしも明快なものではない。経済状態が同じ人を差別的に取り扱うのは、不公平である。しかし、ある政策がすべての人々を同じように取り扱っても、運不運の結果、事後的に差が出る場合もある。国民すべてが損をする政策は明確に非効率であり、経済的に恵まれていない人から恵まれている人への再分配は不公平である。 全3回の配信を行います。
Published 02/09/09