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バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 ランドスケープアーキテクトの石川初さんをお迎えしてお送りしている第6回後編は、庭からアート、農地、聖書にまで話が広がります。 完成形を作るのではなく、環境にチューニングしていく庭づくりの方法「アダプティブ・ランドスケープ」。変化していく自然を扱うとき、何を完成品とするのか?コントロールできない「庭」は音楽や絵の創作にも通じている——。農家の人たちの自家用の畑を、「まかない農地」とネーミングした石川さん。そこには産業ではない、ガーデンの論理で続く風景が。さらに話題は「エデンの園」へ。私たちの「園芸欲」はここから始まった……!? ・「新・雑貨論」いよいよ最終話! ・竣工と引き渡しのデザイン ・立体駐車場の屋上で家庭菜園 ・人類最古の職業「庭師」 ・ジル・クレマン『動いている庭』 ・岡崎乾二郎と庭 ・イヴァン・イリイチ『コンヴィヴィアリティのための道具』 etc.. 【出演】 石川初(ランドスケ...
Published 04/08/22
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 最終回となる第6回は、ランドスケープ・アーキテクトの石川初さんをお迎えして、「自然と生きる 庭や植物との暮らし」をテーマにお話を伺います。 路地に迫り出した植木鉢、昔の都営住宅に並んでいた一坪ずつの庭——。東京には、個人の緑が溢れている。それは都市計画とは別のレイヤーで存在している、街を下から変える一人一人の「園芸欲」である。ブライアン・イーノが「都市をガーデナーのように考えるべきだ」と言ったように、「都市も自然」という考え方が広がる今。 庭の「植木鉢生態系」も自然だと考えるとき、園芸の人新世的転回が始まる! ・建ぺい率と都市計画 ・新宿百人町と北青山の都営住宅 ・江戸期の庶民文化/戦後の団地文化 ・終わりではなく始まりをデザインする ・コントロールと自生性のバランス ・造園と園芸の乖離  etc... 【出演】 石川初(ランドスケープアーキテクト) 慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(学...
Published 04/01/22
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 プロダクトデザイナーの鈴木元さんと、インテリアスタイリストの中田由美さんをお迎えしてお送りしている第5回の後編は、「道具と人の関係性」に深く深く潜っていきます。 モノ作り/モノ選びをするとき、使い手の感覚が憑依する——?...
Published 02/25/22
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 第5回はプロダクトデザイナーの鈴木元さんと、インテリアスタイリストの中田由美さんをお迎えして、「新しい時代の道具と生活工芸」をテーマにお話を伺います。 コロナ禍、職場と住居が同じになったことで、道具のデザインが変わりつつある現在。量販店からインターネットへと買い物空間が移り、目立つことから使い勝手を重視するデザインへの変化も。そのなかで革命的な存在だったApple製品は、「無口」で「静か」だからインテリアにも馴染みやすい——生活と共に変化する道具と過ごす時間を、新しいキーワードで捉え直します。果たして家電と私たちは「仲良く」なれるのか—? ・オフィスチェアは生活空間に合わない ・プロダクトデザインとは公共的なもの ・広告的なデザインから生活に軸を置いたデザインへ ・iPhone登場の衝撃 ・インテリアに家電を馴染ませる工夫 ・スマートスピーカーという他者  etc.. 【出演】 鈴木元(プ...
Published 02/18/22
「人類学が注目される時代」 「イメージと現実との違いを明らかにする」 「私たちは正しい”問い"を立てているのか?」 いま、企業から求められ、社会で脚光を浴びる人類学。同様の現象が起きた70年代-80年代と現代に通じるのは、資本主義の変遷と共に新たな行き詰まりに直面した時代であること。その突破口として期待された人類学が果たす役割とは——。 思い込んだイメージや、これまでの考え方を問い直す、人類学本来の「有用性」について、文化人類学者の中川理さん(国立民族学博物館)と考えます。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けしてきた文化人類学Podcastシリーズ最終話後編!ついに完結! 【後編+アフタートーク】 ・ボルタンスキー『資本主義の新たな精神』 ・社会の利害と一致する危うさ ・外部に見えるものも実は接合している ・アメリカの投資銀行家、フレキシブルな生き方 ・人類学の「金融についての研究」「科学についての研究」 ・イメージと現実の違い ・問いのフレームを問い直す「公共人類学」 ・批判的な有用性/道具的な有用性 ・立ち止まって考える批判的時...
Published 02/10/22
「人類学者が抱える違和感」 「自分が持つ基準は括弧にいれる」 「語り手の声を通して、複雑さを含んだ語り口に」 自分とは違う社会・文化のことを語るとき、その対象となる他者を利用してしまっていないか? 一元的ではない世界の捉え方とはどのように可能なのか——...
Published 02/04/22
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 ファッションブランド「Jens」デザイナー・武藤亨さんとプロダクトデザイナー・小宮山洋さんをお迎えしてお送りしている第4回の後編は、軽やかで繊細なファッションが映し出すものを見つめます。 シーズンで回るスピーディーなファッションには、揺れ動く時代や自分の心が見える ——。今の古着ブームには、サイズは合わなくても着たい!というファッションを楽しむ感覚が。おふたりのユニット「Rhoikos & Theodros」が提起する、言葉になる手前にある抽象的概念や掬いきれないものとは何か?...
Published 01/28/22
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 第4回はファッションブランド「Jens」デザイナー・武藤亨さんとプロダクトデザイナー・小宮山洋さんをお迎えして、「洋服を着ているとき、わたしたちは何を着ているのか?」をテーマにお話を伺います。 量産品に多様な解釈を投げかける展示をされているおふたりのユニット、「Rhoikos &...
Published 01/21/22
「手作り料理と贈与」 「避けられない受動性」 「愛と死を語ることの困難」 機械やロボットにも感じられる「愛」。人間は何に「愛」を感じ、どうやって「愛情」を表現することができるのか。 後編もロボットやAIを人類学の立場から研究されてきた一橋大学の久保明教さんをゲストに、「家庭料理」から「愛」を考えます。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第5話後編。 【後編+アフタートーク】 ・家庭料理でいわれる「愛情」 ・山尾美香著『きょうも料理―お料理番組と主婦 葛藤の歴史』 ・1960年代から変わらない家庭労働時間 ・一手間加える=愛の深さ!? ・クックパッドの悩み ・漫画『きのう何食べた?』に見る愛情 ・あげるとされる ・「手作り料理・家庭料理」は商品交換から外れた贈与 ・受動的にならざるを得ない ・終わりかたのデザイン ・コンサルティングの価値表現 ・われわれは変われるのか etc.. 【出演】 久保明教(くぼ...
Published 01/14/22
「AIBOから魂を抜く」 「“生”がデザイン可能な時代の“死”」 「死が持っている受動性」 いずれも人間らしい営みと思える「愛と死」。しかし、それはロボットや機械との関係でも生じうるもの。 ロボットやAIを人類学の立場から研究されてきた一橋大学の久保明教さんをゲストに、「ロボットの死」と「人間の死」を比較しながら、現代日本における「死」を考えます。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第5話前編。 ・ペットロボット「AIBO」の死 ・プログラム=魂 ・開発者が想定していない動き ・病気になれば病院へ ・オーナーとの関わり方によって変わるアナロジー ・「人間の死」と「ロボットの死」の違い ・臓器の供給と部品の供給 ・お寺であげるAIBOの葬式 ・日本に伝わる真珠供養・針供養 ・「死」はデザインできるのか ・終われない「死」 etc.. 【出演】 久保明教(くぼ...
Published 01/07/22
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 建築家の能作淳平さんとR65不動産代表の山本遼さんをお迎えしてお送りしている第3回の後編は、シェア空間における「家族」の話題へ。 外と家が分断されてしまった現代の住居を、再び開くシェア空間。夫婦やカップル、高齢者と学生のシェアハウスは実現するのか?...
Published 12/24/21
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 第3回は建築家の能作淳平さんとR65不動産代表の山本遼さんをお迎えして、「『家』なんてなくていい時代の『家』」をテーマにお話を伺います。 シェア商店「富士見台トンネル」を運営されている能作さんと、シェアハウスやシェアスナックを経営されている山本さん。経済合理性から人との繋がりへと価値が移るいま、分け合うためのシェアではなく、持ち寄って豊かになるシェアに。参加者と共に運営していくスタイルは、バンドを組むような感覚だとか。方向性の違いから「解散」もできるバンドは、家とコミュニティの自由な形を示します。 ・街の人のスキルを活かす場所づくり ・行きつけの店のような、大学の部室のような場所 ・お客さんに教わるハイボールの入れ方 ・役割がズレていき、みんなで育てていく店 ・シェアハウスに名前をつけない理由 ・オーナーとしての介在の仕方  etc.. 【出演】 能作淳平(建築家) 1983年富山県生まれ...
Published 12/17/21
「預け合う子供たち」 「夫婦は共同経営者」 「どうなるかわからない=希望に満ち溢れている」 後編も香港やタンザニアをフィールドに零細商人の生き方を研究されている小川さやかさん(立命館大学)をお迎えして、家族関係や恋愛事情からその日暮らしの「愛」のかたちをお聞きします。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第4話後編。 【後編+アフタートーク】 ・なかなか完成しない家 ・零細商人たちの恋愛・結婚事情 ・都心と田舎で預け合う子供 ・流動的な家族 ・過保護はよくないこと ・パートナーや親族は共同経営者 ・恋人にするなら「ウジャンジャ」な人 ・結婚も別れもハードルが低い ・長屋で起きた夜逃げ大作戦 ・生き延びることが大事 ・失敗してもやり直せる環境 ・評価はせずに「ただ見ている」 etc... 【出演】 小川さやかさん  立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研究)。主な著作に『都市を生きぬくための狡知』(世界思想社、2011年。第33回サントリー学芸賞...
Published 12/10/21
「重視される故郷での埋葬」 「その日暮らしの落とし穴」 「チャンスはいつでも誰にでもある」 「その日暮らし」な生き方をしているタンザニアの商人たち。不確実性の高い社会環境で投機的に生きる彼らはどんな死生観を持っているのか。香港やタンザニアをフィールドに零細商人の暮らしや生き方を研究されている小川さやかさん(立命館大学)をお迎えして、柔軟さ、融通無碍さの背後にある「愛と死」のあり方を掘り下げます。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第4話前編。 ・移民の遺体は母国タンザニアに搬送 ・チャガ人の農村霊園化プロジェクト ・葬式講でみんなでフォロー ・カタギじゃない商売と死のリスク ・調査助手ロバートくんとドラッグ ・投機的だけど、、、 ・不安定だからこそやり直しがきく ・「死」は未来が決めること ・リスクはグラデーション ・老人にだってチャンスはある ・運を探しにきた etc... 【出演】 小川さやかさん  立命館大学先端総合学術研究科・教授。専門は文化人類学。博士(地域研...
Published 12/03/21
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 四谷三丁目「Gallo」料理長のタクマオガワさんと「chioben」山本千織さんをお迎えしてお送りしている第2回の後編では、食と暮らしの変化をどう感じられているか、伺っていきます。 料理人でありながら農家もされているオガワさん。料理と農業、同じものづくりでもタイムスパンは対極。その橋渡しをし、食べる人に食材の魅力を伝えているというおふたり。さらに話は「家庭料理とは何か?」へ。家と外食の境界が揺らぐ中で、家庭料理に代わるキーワードとして出てきたのは「日常食」。そこには外食もケータリングもコンビニ食も、全てを包み込む「食」の現在地がありました。 ・食べることの選択肢が増えた現在 ・仕入れた日に消えてなくなる料理/時間をかけて育てる農作物 ・1日3食って誰が決めた? ・日常食/非日常食 余暇としての外食の行方 ・核家族と家庭料理 ・表現者と料理人の距離 etc... 【出演】 山本千織(料理人)...
Published 11/26/21
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 第2回は四谷三丁目「Gallo」料理長のタクマオガワさんと「chioben」山本千織さんをお迎えして、変わりゆく「食」について考えます。 撮影の現場にお弁当を届けるケータリングの山本さんと、ジャンルのない料理を提供するレストランのオガワさん。 山本さんの激動の人生のお話から、お二人が今のお仕事に至ったストーリーやそれぞれの食材選びのお話へ。 事前に決まった数や内容を作る山本さんに対して、即興的にメニューを決めるオガワさん。 対照的なようで、ふたりの考え方の底流には「テトリス」という共通点が! ・北海道から代々木上原へ。「chioben」の創業秘話。 ・お皿代わりとして使い始めた弁当箱 ・ピザもトマトパスタもないイタリア・フリウリでの修行 ・「Gallo」店内にはコース料理エリア/居酒屋エリア、...
Published 11/22/21
「老人から受け取った遺言」 「巻き込まれる愛の関係」 「グオフをコントロールする」 周辺の民族と戦うこともある牧畜民ダサネッチは人の死に何を思うのか。 後半もエチオピア南部の牧畜民ダサネッチの研究をされておられる慶應義塾大学の佐川徹さんをお迎えして、死と愛の関係についてお話を伺います。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第3話後編。 【後半+エピソードトーク】 ・子供を通して大人が楽しむ ・「ねだりの時間」に受け取った遺言 ・ダサネッチの埋葬 ・浄めの儀礼でも取り払われないもの ・文化相対主義が抱え込まざる得ない難問 ・胸の傷はビーズの首飾りと同じ ・ダンスと同じように忘れるべきなんだ ・胃と「グオフ」を管理する ・理解が難しいことを説明する語彙力 etc... 【出演】 佐川徹さん 慶應義塾大学文学部准教授。東アフリカの牧畜社会で紛争や開発について調査をおこなっている。近著に『アフリカで学ぶ文化人類学―民族誌がひらく世界』(共編)、『遊牧の思想―人類学がみる激動のアフ...
Published 11/12/21
「ダサネッチ神話にみる死生観」 「死んだら死ぬだけ」 「地中に注ぐコーヒー」 「死」が身近に存在する社会で「死」はどうとらえられているのか。エチオピア南部の国境地帯に暮らす牧畜民ダサネッチの研究をされておられる慶應義塾大学の佐川徹さんをお迎えして、ダサネッチの死生観をとおして、死すべき存在としての人間を考えます。文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第3話前編。 ・病気、自然災害、戦い...身近にある「死」 ・死生観の背景にあるダサネッチの神話 ・「死すべき存在」となって得た「自由」 ・死んだら死ぬだけだろう ・肉体が滅んでも残る「シダ(脈拍)」と「影」 ・希薄な個人性 ・地中にタバコとコーヒーを ・激情に駆られる「家畜の死」 ・突然出てきたガマガエル 新しく生まれる神話 etc... 【出演】 佐川徹さん 慶應義塾大学文学部准教授。東アフリカの牧畜社会で紛争や開発について調査をおこなっている。近著に『アフリカで学ぶ文化人類学―民族誌がひらく世界』(共編)、『遊牧の思想―人...
Published 11/05/21
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 デザイナー・軸原ヨウスケさんと美術家・中村裕太さんをゲストに迎えた第1回後編は、いよいよ民藝の外側へ。文化学院を創設した西村伊作に焦点を当てます。洗練された住宅とアマチュアっぽい陶芸という不思議なバランス。叔父の大石誠之助や、彼が作った太平洋食堂のコックの生き方からも見えてきたのは、今の時代にも通じる「暮らしと仕事」の曖昧な境界。社交ダンス、マンドリン、陶芸、パン、洋裁‥‥全てが等しく入り混じる先はパンクな世界!? ・柳宗悦は人よりもモノが大事だった? ・柳宗悦とオカルト ・西村伊作と富本憲吉 ・都会から離れた場所で「新しい生活」を実装 ・一つのことに固執しない→アマチュアリズム? ・雑誌で料理のコラムを書いていた大石誠之助 ・文化学院の初代校長=社交ダンスを日本に持ち込んだ人 ・鶴見俊輔「限界芸術」 ・河井寛次郎「暮しが仕事、仕事が暮し」 ・和洋折衷ではなく「東西接触」 ・余暇を楽しむ/再創...
Published 10/29/21
バイヤーとして活躍する山田遊さんをホストに迎えてお送りするポッドキャスト番組「新・雑貨論」。第2シーズンでは、モノと人の関係性を、食、建築、衣服、道具、自然などの観点から考えていきます。 第1回は『アウト・オブ・民藝』の著者2人、デザイナーの軸原ヨウスケさんと美術家の中村裕太さんをゲストに、民藝と民藝からはみ出た面白いモノや人について考えます。滅びつつあるモノを救おうとした柳宗悦。玩具やタイルは、なぜ民藝の語り口から外れたのか?...
Published 10/22/21
「死ぬことは怖くない。でもライオンは怖い」 「悲しみとの距離の取り方」 「そもそも面倒くさいもの」 前編の「愛」の話に続き、後編では引き続き丸山淳子さん(津田塾大学)に狩猟採集民ブッシュマンの死生観や悲しみとの付き合い方についてお話を伺います。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第2話後編。 【後編+アフタートーク】 ・ドライな死生観? ・日本と違う!?死にゆく人にかける言葉 ・「死ぬことは怖い」で予想外の大爆笑 ・悲しみをどうやって忘れるか ・「あきらめなさい」が意味すること ・権威化しない祖先 ・人間関係はそもそも面倒くさい ・子供の名前が「嫌い」ちゃん etc.. 【出演】 丸山淳子さん 津田塾大学学芸学部教授。南部アフリカをフィールドに狩猟採集社会の現代的展開について研究。『変化を生きぬくブッシュマン:開発政策と先住民運動のはざまで』で澁澤賞など受賞。編著として『先住民からみる現代世界:わたしたちの〈あたりまえ〉に挑む』など。...
Published 10/08/21
「地域一帯で子育て」 「夫婦交換!?うまくいけば美しい4人の恋愛関係」 「嫉妬はみんながするものだから」 不倫が許容されている社会に嫉妬はないのか。第1シーズンに引き続き、アフリカ・カラハリ砂漠でフィールドワークをつづけてきた丸山淳子さん(津田塾大学)に、前編では狩猟採集民ブッシュマンの「愛」の形について伺います。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第2話前編。 ・みんなに可愛がられる子供たち ・10歳さばを読み続ける? ・結婚相手との出会い方 ・許容される婚外関係 ・大切なのは開かれていること ・第二夫人への誘い ・...
Published 10/01/21
「結納金にも貝殻のお金」 「恋愛結婚なのに“買う儀式”」 「愛とお金の関係性」 貝殻の貨幣がしめすのは愛の大きさなのか。前編の「弔うこと」と「お金」の話に続いて、後編では深田淳太郎さん(三重大学)にトーライ社会の結納の儀式の話を中心に「愛」と「お金」についてお話を伺います。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第1話後編。 【後編】+【アフタートーク】 ・結納金は重要な手続き ・婚資の額で裁判も ・現地の言葉で「Varkukul(買う儀式)」 ・恋愛結婚なのに... ・「女性を買う」けど「女性を売らない」 ・貝殻の貨幣がつなぐ交換のネットワーク ・何が「愛」で何が「お金」か ・プライベートとパブリック etc... 【出演】 深田淳太郎さん
 三重大学人文学部准教授。パプアニューギニアのラバウルをフィールドに貝殻貨幣などのローカルな経済システムと市場経済の関係について研究。近著に「除菌と除霊とキャッシュレス」(『現代思想』2020年8月号)、「貨幣と信用」(『文化人類学の...
Published 09/10/21
「誰を想って涙する?」 「タブの貸し借りがなくなるときに」 「周りの人を巻き込んで」 パプアニューギニアのトーライ社会では、葬式のときに故人が生前貯めてきた貝殻の貨幣(タブ)をすべて参列者にばらまいてしまう。大切な場面で貝殻のお金が重要な役割を担っているトーライ社会。第1シーズンに引き続き、パプアニューギニアをフィールドに研究されている深田淳太郎さん(三重大学)をお招きして、「死」と「愛」と「お金」について考えます。 文化人類学者の松村圭一郎さん(岡山大学)をホストに、毎回ゲストを招いてお届けする文化人類学者のディープな対話。第2シーズン「愛と死の人類学」第1話前編。 ・なぜ「愛」と「死」なのか ・お葬式はフリーマネーのお祭り ・その涙は誰のため? ・貝殻のお金の貸し借りが浮き彫りにする人間関係 ・生活の中に潜在的にある「死」 ・仮面精霊とラインダンス ・つながりあう「死」 ・「弔いかた」に見る愛の形 etc... 【出演】 深田淳太郎さん
 三重大学人文学部准教授。パプアニューギニアのラバウルをフィールドに貝殻貨幣などのローカルな経済システムと市場経済の関係について研究。...
Published 09/03/21