「大久野島」2020年8月13日放送
瀬戸内海で「野生のウサギと触れ合える」と観光客に人気の広島県竹原市・大久野島。1964年の終戦の日、8月15日の「ラジオスケッチ 19年目の毒ガス患者」では、大久野島の陸軍の毒ガス工場で働き、身体をむしばまれた人の声を伝えた。大久野島では1929年から44年まで毒ガスが製造され、秘密を守るため、島は地図から消されていた。戦後は、アメリカ軍が使った後、1963年に大規模な保養施設「国民休暇村」が設置された。毒ガスを浴びた後遺症で苦しむ患者たちで埋まる診察室、手当の増額を望む声を伝える。一方、島は保養地としての賑わいを見せ始めていた。
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Published 09/01/23