桜えびは、サクラエビ科に属する小型のエビで、その美しさから『海のルビー』とも呼ばれています。日本では駿河湾や相模湾などに生息していますが、漁獲対象とされているのは、駿河湾の由比・蒲原と大井川のみで、国内で水揚げされる桜えびは、100%、駿河湾産です。水深200メートルから300メートルの深海に生息し、その生態についてはよくわかっておらず、養殖もできません。漁期は年2回で、春は3月中旬から6月初旬、秋は10月下旬から12月下旬とし、それ以外の時期は、資源保護のため休漁しています。
さらに、桜えび漁は、資源管理型漁業の一形態である『プール制』という制度を敷いています。これは全水揚げ高を、...
Published 04/24/15