第21回【資本主義は私たちを幸せにするのか?】斎藤幸平
Listen now
Description
経済成長は私たちの生活を豊かにする、物資が増えることは私たちを満足させる・・・そんなセオリーのもと加速してきた資本主義。経済活動を優先するあまり環境破壊が繰り返されてきたが、その結果、気候変動のように私たちの暮らしを脅かす自然現象が多発している。その”人新世”の時代において、私たちが目指すべき新しい幸せのかたちとは。 ベストセラーとなった『人新世の「資本論」』の著者である斎藤幸平さんに、本気で気候変動を食い止めるためのヒントをもらう。 ゲスト:斎藤幸平(経済思想家) ー資本主義社会を生きる私たちは幸せなのか ー「コモン」を増やしていく、コミュニズムとは ー脱成長の未来予想図における「しあわせ」とは? ー身の回りから始められるアクション ー勇気が出る「3.5%の法則」と、様々な成功事例 ■斎藤幸平(さいとう・こうへい) 1987年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』・堀之内出版)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。同書は世界六カ国で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「学術振興会賞」受賞。20万部を超えるベストセラー『人新世の「資本論」』(集英社新書)で「新書大賞2021」を受賞。 ■小野 りりあん 気候正義活動家/モデル  89年八戸生まれ札幌育ち。スパイラルクラブ共同設立。Green TEA ~Team Environmental Activists共同設立。できるだけ飛行機に乗らず、環境活動家を尋ねる世界一周の旅の実践から、気候変動情報&アクションを発信。気候正義ムーブメントを広げるべく、さまざまなプロジェクトをオーガナイズしつつ、活動家の活動拠点&住宅を兼ねたactivists house the roots” 運営。 instagram:@_lillianono_ @green.tea.official @activistshouse
More Episodes
世界で第2位の環境汚染産業である、アパレル・ファッション産業。人を楽しませ、文化や社会運動などもつくり続けてきたファッションは今後どのように変化を遂げることができるのだろうか?全国公開中のドキュメンタリー映画「燃えるドレスを紡いで」に出演されている、オートクチュールデザイナーの中里唯馬さんにお話を伺った。 ゲスト:中里唯馬(ファッションデザイナー) *オートクチュールを選んだのはなぜ? *ケニアの「服の墓場」に行って感じたこと *問題は価格よりも速過ぎるペース? *実践されている新しいファッション技術 *価値観のアンインストール、「感じる」ファッション ■中里唯馬 1985年生ま...
Published 04/29/24
気候変動を食い止めるために、再生可能エネルギーへの転換は必要不可欠。しかし、再エネの導入には地域の声や生態系への配慮も必要。今回のエピソードでは、再エネ導入の公正さや地域への影響を考えるためのヒントを、茅野恒秀さんから学びます。 ゲスト:茅野恒秀(環境社会学者) *再エネって、人や動物にどんな影響があるの? *再エネは、環境保護だけじゃなくて、どんな可能性を秘めているの? *地域の力で再エネを発展させよう!「コミュニティ・パワー」とは? *土地の管理は再エネの成功の鍵! *外部事業者にどうやって地域の声を届ける? *エシカルな再エネを増やすためにできること5つ ■茅野恒秀 信...
Published 03/30/24