一学期間の総まとめを行います。

　前回の議論を踏まえ、犯罪のグローバル化の問題に関し、特に「外国人との共生社会の実現を目指す視点」、「安全の確保と自由への配慮のバランス」を踏まえつつ、その対策を議論します。（参考文献は前回と同じ。）

　犯罪のグローバル化の問題に関し、その現状を議論します。（渡辺：第15章、第18章）（★当頭ゲストスピーカー講演を予定していましたが、諸事情により一般の授業に変更になりました。）

　暴力団による犯罪に関し、特に近年の自治体、民間企業、地域等との協力を通じた各種施策を踏まえつつ、現状と対策を議論します。（渡辺：第10章、第12章）

　性暴力被害者支援の専門家（小笠原和美・警視庁広報課長：SFC総合政策学部1期卒業生）をゲストにお招きしてお話をうかがいます。【課題として感想文提出をお願いします。】

　サイバー犯罪に関し、現状、対策及び課題を議論します。（渡辺：第 11章）

　児童虐待、児童ポルノ問題等の少年が被害者となる犯罪に関し、現状、対策及び課題を議論します。（渡辺：第5章）

　少年非行、少年犯罪等に関し、現状、対策及び課題を議論します。（渡辺：第 2章）

　警察組織について論じます。最後に、社会安全政策論の理論的枠組みのまとめを行います。参考資料①及び報道資料については事前に眼を通されることをお勧めします。参考資料②は特にご興味がある方のみで結構です。

　①加害者の再犯防止、②犯罪被害者の支援、について論じます。　授業前に【資料①〜⑩】に予め眼を通しておくことをお勧めします。（分量が多いですが、読む価値は十分にある資料です。）

　前回に続き、社会安全政策論の理論的枠組みを議論します。特に、日本政府全体の総合的な犯罪対策プログラム「犯罪に強い社会の実現のための行動計画」及び「同2008」について、街頭犯罪対策を中心に議論します。（参考文献：第2回に同じ）　授業前に【①〜⑥】に予め眼を通しておくことをお勧めします（必ずしも精読する必要はありません）。①②は現在の政府全体の犯罪対策の基本的枠組みを定めた文書です。③④⑤は防犯カメラの是非に関する資料です。⑥は私企業や地域社会による防犯活動に関する報道記事等です。

　戦後の我が国の犯罪情勢を概観し、犯罪情勢の変化の要因を議論します。更に、こうした情勢を踏まえつつ、近年の社会安全政策論の理論的枠組みについて議論します。（参考文献：渡辺：序章、第1章、第3章、第4章）　授業前に【資料①〜③】に予め眼を通しておくことをお勧めします。特に③は近年の犯罪情勢と「犯罪予防」の考え方の流れを良くまとめたものです。

　講義の全体像や評価方法等の説明を行います。引き続き、最近の「振り込め詐欺」対策を事例として、「社会安全政策論」の役割を簡単に説明します。（参考文献：渡辺：第6章）　授業前に【資料①〜④】に予め眼を通しておくことをお勧めします。（現段階では理解し難いとは思いますが、それでも結構です。）①②は本授業のテーマである「社会安全政策論」の基本的な考え方を説明したものです。③④は更にその根底にある「総合政策学」の考え方を説明したものです。SFC生は是非とも一度は眼を通すことをお勧めします。