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RKBラジオ『博多さっぱそうらん記』
連続ラジオ朗読劇『博多さっぱそうらん記』
2021年3月から9月までRKBラジオで放送した連続ラジオ朗読劇『博多さっぱそうらん記』を、2022年3月までの期間限定で配信します。福岡在住の作家・三崎亜記の新作SF小説を福岡出身の声優・加隈亜衣、俳優・松重豊を迎えRKBアナウンサーが中心となって朗読します。1890年の「市制施行時の名前をめぐる騒動(福岡市か博多市か)」と、2016年の「博多駅前陥没事故」から着想を得て、「博多を名付ける勢力が勝っていた世界」がもし福岡市にあったとしたら、その勢力が現実の福岡をも転覆しようとしているために陥没事故が起こったとしたら、という物語。「せいもん払い」「どんたく」「玉せせり」など福岡独自の風習も物語の骨子に組み込まれ、三崎にとって初となる、実在する地名を舞台にした作品となっています。
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3.8 stars from 9 ratings
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「これからは、この博多で、自分の人生を歩いて行こうと思うんだ」「そう。よかったやんね!」「これからは、俺も、博多弁を使わなくっちゃな」かなめは、つないだ手を離し、展望デッキの端まで歩いた。目の前には、福博の街が広がっている。様々な思いが交錯する。これから福博の街は、どんな発展を遂げるのだろうか……。そして、かなめと博の未来は?博に、最初に使ってほしい博多弁……。やっぱり、あの言葉だ。振り返ったかなめは、一つ深呼吸をして、思いを込めて告げた。
Published 12/17/21
「……報告することがあるんだ」博の言葉を、かなめは心地よく、心の中にこだまさせた。「このプロジェクトをきっかけに、福岡や九州とのつながりが強くなったから、事務所としても、この九州地区でのプロジェクトを、重点的に扱うことになったんだ。それで……」博が、つないだ手に力を込めた。その手が、少し汗ばんでいるのがわかる。「博多支所を作ることになったんだ」どうやら、会長さんが「博から報告させる」と言ったことは、これのようだ。「それじゃあ、これからもずっと、博多に?」博が頷いた。雲間から光が差し込み、博はまぶしそうに目を細めた。その瞳は、中学生の頃の、かなめの憧れだった博の姿を確かにとどめていた。「こ...
Published 12/17/21
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