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自らと繋がり、大いなる自然や宇宙との繋がりを感じて、のびのびと、ユニークな私を生きていく。
6月10日から16日の「今週の暦」、そして、作家、ミヒャエル・エンデの「だれでもない庭、エンデが遺した物語集」から、「内なる世界が荒れはてないために」をお届けします。
【自然や宇宙との繋がりを感じる「今週の暦」】
6月10日(月)から16日(日)/ 旧暦、皐月五日から十一日
10日(月)は雑節「入梅」、暦の上の梅雨入りを迎え、この日から約30日間が暦上は梅雨の期間
同日、七十二候は「芒種」の次候、「腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)」へ。江戸時代の前期には、腐った草が蛍になる、と、信じていました。短い蛍の季節はもうすぐ終わる。明治の俳人、高浜虚子が「蛍火の今宵の闇の美しき」と詠んだ、その闇の美しさを、感じたい
16日(日)には、末候「梅子黄(うめのみきばむ)」へ。梅雨と夏を前に、梅は実りのピークを迎える。自然の摂理、その美しいまでの見事さを、すっぱしょっぱさに顔を歪めながら堪能したい
【旬の景色・旬の食卓】
旬の景色は、泰山木の花。英語名「マグノリア」。その白い大輪は甘く優雅な香りで人々を振り向かせる。そして、立葵。学名に「治療」が入るほど、古代から人々を様々に癒やしてきた薬草は、現代でもハーブティとして愛されている。英語名「マシュマロ」。もっと遡って5万年前、ネアンデルタール人の埋葬地からも、人骨とともに赤い立葵が見つかっている。
【今週のレメディ】
作家、ミヒャエル・エンデの「だれでもない庭 エンデが遺した物語集」から、「内なる世界が荒れはてないために」をお届けします。
【参考】
「くらしを楽しむ七十二候」広田千悦子 株式会社アース・スター エンターテイメント 2013
「和暦日々是好日」LUNAWORKS(主宰・高月美樹)2024
国立天文台暦計算室
「日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―」白井 明大・有賀 一広 東邦出版 2012
「だれでもない庭 エンデが遺した物語集」ミヒャエル・エンデ著、ロマン・ホッケ編、田村都志夫訳 岩波現代文庫 2015
「七十二候/梅子黄」高月美樹 暦生活 2023
「ホタル・神秘の光の秘密とは?七十二候「腐草為蛍」ホシナコウヤ tenki.jp 2018
「雨空にすっくと立つ名花・タチアオイは癒しと希望の魔法薬!」ホシナコウヤ tenki.jp 2016